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で,EV嫌いが前提といわれても仕方ないような新聞の記事です。新聞編集委員の方には誤解が多いようですので,勝手ながら補足修正しておきます。

1回の満充電での走行距離が100~120kmからなかなか飛躍できない

これは一面では真実ですが,条件によっては違ってきます。たとえば,私が乗るi-MiEV Mグレードは,日産リーフが積む電池(24kWh)の半分以下の容量(10.5kWh)しかありませんが,暖房を使わなかったり急な坂道を登らなかったりと距離を延ばすことができる条件さえそろえば,100kmを走ることは可能です。

(2013/01/19)

また,以下のブログのように電池容量16kWhのi-MiEV Gグレードでさえ140km走っている例もあります。(途中,1時間の充電約40km分を除く)

(2012-11-21)千葉三菱発

さらに,リーフの例ですと以下のような記録もあります。文中に「「リーフ」や「iMiEV」の実質的な航続可能距離はせいぜい120km前後」とありますが,電費を考えた運転をすれば,これも文中にあるように約110kmの距離を「残りの走行可能距離40kmくらいの状態で目的地に到着」ですから,約150kmは走ることができます。

(2011/06/12)BMC

事実を示すことは大切ですから,最悪の条件での例を出すことは重要ですが,それはあくまでも悪い条件でであって,良い条件での走行距離も示さないと記事としては公正とはいえないでしょう。

販売価格を一律28万円値下げする。国の補助金を最大限利用するのだが、それでも低グレードのHVより少し割高で、およそ220万円に

この場合の220万円のリーフとはSグレードを差すのでしょうが,編集委員は (2013/02/04)については触れておらず, このブログに書いたように新年度はリーフの「Xグレード」が約252万円で購入できるとすれば,今のは約40万円ですから,Sグレードは約212万円で買うことができるかもしれません。

この価格だけを見れば,まだEVの方が割高に思うかもしれませんが,ガソリン代と電気代,オイル交換などのメンテナンス代を含めて車を所有する期間を考えれば,この価格は決して割高ではありません。このように重要な条件については,なぜか触れられていません。

(2011/09/04)

記事は,2月10日公開にもかかわらず,1月上旬に書かれた原稿かもしれないと疑ってしまいます。なぜなら,急速充電器の設置数を「昨年末で1300基」としているからです。

直近の急速充電器の数を調べたければ,CHAdeMO 協議会の(2013.1.31現在,1605 )やなどの充電情報サイトをみればすむことです。にもかかわらず,200〜300も少ない数を取り上げているのはなぜでしょうか。「充電施設・設備の未整備」を強調したいために少ない時の数を書いたのではないかと,つい疑いの目を向けてしまいます。

最後に「EVの普及は、エコカーの本筋をEVに置いている日産の“孤独な”闘いとなりそうだ」と書いてありますが,三菱もいるよと,ついつっこみたくなりました。三菱の存在は視野に入っていないようです。

いずれにせよ,EVに対する認識は「新聞編集委員」でもいまだにこんなもんだという良い例でしょう。

(2012/10/29)