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トヨタ、日産、ホンダ、三菱が共同で設立した(NCS)が、NCSの充電インフラネットワーク(急速・普通充電器)を利用できる「NCSカード」の申し込み受付を開始したと告知しています。(充電できるのは象のマークの付いているNCS充電器のみで、日産や三菱のディラーでの充電は現時点では不可(からの情報)。発行手数料1400円《税抜き》)

急速充電器のみのカードは3800円/月で都度利用料金15円/分《共に税抜き》で、他に「普通充電器のみ」、「急速・普通併用」の3種類のカードがあります。

急速充電器といっても高速や中速などその性能には差があります。コンビニなど現在設置されている充電器は中速のものが多いですから、一律の都度利用料金を考えれば、より高速のものを選択する必要が出てくるでしょう。

自宅での充電が基本の電気自動車にとって、この料金設定では今後は街乗りのみ利用が妥当です。この価格では、電気自動車でたまにしか高速道路を利用しない者にとって、急速充電が必要になったら、その時だけ都度料金を支払う方法をとらざるをえないでしょう。高速道路のSAやPAにある急速充電を使いながら長距離の移動は、このままではコスト的に合いません。街乗りでは、電欠で緊急を要するときにしかNCS充電器を使えません。

ちなみに日産の「スタンダードプラン」は、3000円/月《税抜き》でNCSが設置した急速充電スポットと日産販売店舗急速充電器を利用することができ、都度利用料金はかかりません。さらに以下のような独自サービスも受けることができます。

その価格差と独自サービスを考えれば、日産リーフオーナーが少なくともこの「NCSカード」を申し込むことはないでしょう。

充電器を長時間占有されては充電渋滞が発生しますから、日産が無料としている「都度利用料金」は再考が必要だと考えますが、今回のNCSの月額料金はあまりにも高いと言わざるを得ないでしょう。この料金では、電気自動車での遠出は経済的に割に合わないと言えます。

また、三菱のプランはまだ発表されていませんが、三菱は日産と共同で軽電気自動車を開発していますから、日産と大きく差がひらく充電器使用プランは出さないと考えるのが妥当でしょう。「(2014/12/25)(私は三菱のプランに期待しています)

(NCS)がいう「お客さまの利便性の飛躍的な向上」の実現のために、複数あった充電カードを統一し、ガソリンスタンドでは、クレジットカードによる決済が可能になっている今、充電も同じような方式が導入されると考えていましたが、期待したものとは大きく違った方向へ向かっているようです。今後は、消費者の「利便性の向上」どころか「日産のカード」「三菱のカード」「NCSカード」と3種類が併存するに違いありません。

電気自動車を市販する日産と三菱、プラグインハイブリッドのみで燃料電池車の普及をめざすホンダ・トヨタと合同の会社なのですから、この辺りが限界なのかもしれません。