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「ベストカー」2015年3月10日号、トヨタが本気にならない分野をいくつか取り上げた記事で、ドケケン、PHV」について国沢光宏さんが書いておられます。電気自動車やPHVがトヨタから出ないのは、幹部の一部の人がドケケン、PHV」を「徹底的」に嫌うからだそうです。

嫌っていたとしても、トヨタは電気自動車の親戚ともいえる燃料電池車を推進しているのですから、燃料電池車の派生として電気自動車を量産することは難しくないでしょう。なぜなら、ニッケル水素電池を使っているMIRAIとはいえ、水素を元に発電し、その電池にためた電気でモーターを動かしているのが燃料電池車だからです。根本的に「嫌う」理由は、ガソリン車の中心部品である「エンジン」がなくなることへの恐れ、自動車産業の構造が大きく変わることへの不安が「嫌悪感」をうんでいるのではないかと想像します。

「将来性を徹底的に否定」されるドケケン」だそうですが、発売初期に不評だったプリウスがここまで伸びてきたのですから、案外、以下のようなことがきっかけとなって、電気自動車もトヨタ幹部の予想を覆すかもしれません。

2016年秋に発売される見込みの次期プリウスPHVは、電気だけで走れる距離を今の二倍の50キロ以上にするそうです。このPHVの電気だけで生活圏内を走る感覚に慣れたら、きっと少なくともセカンドカーは、ハイブリッドにしなくても電気自動車でよいということになるでしょう。電気自動車に対するマイナスイメージである「短い走行距離」は、思い過ごしであったことにくしくも「50キロPHV」は気づかせてくれるからです。

リンク: .(2015/05/06)

以下のように次期プリウスPHVに悲観的な記事もありますが、「50キロPHV」には上のように別の意味で期待しています。

リンク: .(2015/04/16)

蛇足ですが、上記には「EVは急速充電したとしても最低30分を要する」とありますが、充電は次ぎの場所までの分をいれればよいので、わざわざ30分かける必要はありません。「80%にするのに30分」というメーカーの宣伝が染みついているのでしょうが、この30分も「バッテリー残量警告灯が点灯した時点から」80%までの時間であって、電欠する寸前まで充電しない人は、ガス欠するまで乗り続ける人が少ないようにまれでしょう。(電池によって特性は違ってきます)

下のレポートに書いたように、4月19日に使った静岡SAでは、充電率49%から90.5%まで入れるのに充電時間は約9分しかかかっていません。電気を使い切ってから30分かけて充電するよりも、ちょこちょこ入れた方が時間を効率的に使うことができます。

この時間以外にも上の記事には、「渋滞で速度が落ちると電池の減りが早くなる」「計算値で充電できることもない」など気になる記述がありました。「モータージャーナリスト」と呼ばれる人たちでも、電気自動車の知識についてはいまだに認識不足なところがみられます。

(2015/04/21)