「ラジエーター・グリル」(フロント・グリル)に関する話題です。

ラジエーター・グリルは、その名の通りエンジンの熱を冷やすラジエーターに走行中の空気を当てるためのすき間です。そのエンジンの代わりに発熱しにくいモーターが載っている電気自動車では、基本的にグリルは必要ないと思っていましたが、いろいろな意味でそうでもないようです。

(画像:「KAZ」2005/08/08、日本未来館で撮影)
(画像:テスラのHPより引用)

慶應義塾大学 電気自動車研究室で開発された「KAZ」や「エリーカ」にグリルと呼べる大きな開口はありませんでしたし、テスラ車にもラジエーター・グリルと呼ぶような大きなすき間はありません。 バンパーの下に空気取り入れ口が開いている程度です。

しかし、(2018/10/21)によると、「EVのモーターも強い熱を発生するのです。水冷式ではないのでラジエーターこそ存在していませんが、フロントグリルから走行中の空気を取り込んでモーターを冷やす必要があります」とあります。

そんなに「強い熱」なら電気自動車の欠点である暖房に、その熱を利用すれば良いのにと思いますが、本当のところは、デザインの面にあるようです。( 2018/10/19)には、初代「日産リーフ」のデザインから大きく変わった新型「リーフ」には、「ダミーのラジエーターグリルともとれるパネルが前部に付加された」とあります。


その理由は、多数の人がいだく電気自動車に対する「抵抗感」を薄くするためだそうで、そのためには、見慣れたガソリン車に似ていることが重要だと。

「ドイツ勢や日産リーフの保守的・内燃機関車的ともとれるデザイン戦法がEV普及期における定石となる予感がしてきた」ともあります。

ただし、リーフよりも早くに販売された三菱「アイ・ミーブ」は、既存のガソリン車「アイ」をベースに開発するしかなかったために、必然的に内燃機関車そのままのデザインとなっていましたが、電気自動車に対する「抵抗感」を払拭することは出来ませんでした。デザイン以外に原因があったのでしょう。

今ならラジエーター・グリルをなくして、未来感たっぷりの演出することが出来るのでしょうが。